板寄せとは、取引所における単一約定値段による売買約定方法の1つ。
【解説】商品取引所における値決め方式は「ザラバ方式」と「板寄せ方式」がある。「ザラバ方式」は、売り手と買い手が自由に価格を提示し、価格が一致したところから早い者順で売買が成立する。価格は一定ではなく、複数約定値段である。「板寄せ方式」は、1日のうちに何回か「節(せつ)」と呼ばれる取引時間を決め、売りと買いの数量に応じて価格を調整し、すべての取引を成立させる仕組みである。1つの節には1つの価格しかない単一約定値段となる。板寄せ方式は日本の取引所独自のもので、欧米の取引所ではザラバ方式が一般的。東京工業品取引所のみザラバ方式を、他の3取引所は板寄せ方式を採用している。